神楽の日 青の国編 〜鵜鳥神楽定期公演〜

撮影日 2018/10/21
撮影場所 国民宿舎くろさき荘
コメント 幽玄の 世界へ誘う 神楽の日

9月から始まった、国の重要無形民俗文化財「鵜鳥神楽(うのとりかぐら)」の定期公演。会場は国民宿舎くろさき荘で、2回目は10月21日(日)に開催され、観客約60人が楽しみました。

鵜鳥神楽
鵜鳥神楽保存会は、「岩戸開(いわどびらき)」に「榊葉(さかきば)」「松迎(まつむかえ)」「金巻(かねまき)」の4演目を披露しました。
【岩戸開】

「岩戸開」は、天照大神(あまてらすおおみかみ)がこもる天岩戸を手力男命(たちからおのみこと)と経津主命(ふつぬしのみこと)が開く様子を演じる舞です。
【榊葉】

「榊葉」は、神に供物をそなえるときの舞で、扇や鈴や幣をもって激しく舞います。鶏の足を象徴した所作が見られます。
【松迎】
「松迎」は、千秋(せんしゅう)と万歳(ばんぜい)という2人の兄弟が松を迎えて、新しき年を祝う舞です。舞手のあうんがピタリと合うところに面白さがあります。
【金巻】
「金巻」は、「かづらもの」と言われる女性を主人公にした舞です。男に捨てられた女の激しい恋の恨み・執念が、蛇体となって男を求めますが、熊野山の客僧に退治されます。この演目が演じられたのは5・6年ぶりということです。

高屋敷神楽

月替わりゲストは、県の無形民俗文化財の高屋敷神楽保存会(一戸町)。「権現舞(ごんげんまい)」と「山の神」の2演目を演じました。
【権現舞】
「権現舞」は、岩手山を巖鷲山(がんじゅさん)と称するように、神霊を持っているのが権現です。まず「下舞」を踊ります。神格を身に着けるため神霊を下し参らせるための舞です。権現は神様であり、人々に害悪のある神々と戦い、退散させる神の舞で「くねり」と「歯打ち」をします。また高屋敷の権現舞は、道化役が権現様の背に乗る「乗り権現」という珍しい舞で、数ある演目の中でもとりわけ人気のある演目です。
【山の神】


「山の神」は、権現舞と同じく祈祷性がある踊りで、踊り手も成熟した人が踊ります。踊るときは幣束(へいそく)をもって踊りますが、この幣束は1年間の各月の吉なることを願う意味で12枚の紙を用い、悪霊を寄せつかない力を持っている、山の神のシンボルです。

舞が終わるたびに、大きな拍手が贈られていました。
盛岡市からの60代のご夫婦は「いろいろな神楽を観ているが、鵜鳥神楽に迫力を感じました。高屋敷神楽の素晴らしい権現様を観れて嬉しかったです」と顔をほころばせていました。また、宮古市からの20代女性は「2つの団体を観ることができ、ぜいたくな気分を味わえた」と満足げな様子でした。
今年最後となる定期公演は11月18日(日)に開催されます。

*定期公演のチラシはこちら

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