普代神社巡りシリーズ9(シリーズ8はこちら)は
鳥居地区にある清河羽黒神社(きよかわはぐろじんじゃ)です。
この地は、義経北上伝説が色濃く残っている地域で
神社がある場所は、義経がエゾ地へ渡るために安全を祈願して
七日七夜参拝したと伝えられる鵜鳥神社の通り道にあります。
その義経の家来の一人、羽黒という山伏がここで亡くなり、
それを祭ったのが清河羽黒権現ではないかと言われています。
また、義経を追手から守った清河・羽黒・権現という三人の山伏が
祭られているとも伝えられているそうです。
そして、歯の神様でも知られていて、虫歯を痛む人たちの信仰も厚いです。
清河羽黒神社の隣には祠があり、この祠は「籐九郎様」(とうくろうさま)と呼ばれています。
籐九郎とは頼朝の家臣・比企籐九郎 藤原盛長であり、
義経を追ってきましたが、義経に同情し逃してやったので
神に祭られたのではないかと言われています。
そして、2つの社の近くには「不行道」(ふこうどう)と呼ばれる道もあります。
不行道は、この部落までたどり着いた義経一行の一人が、通りかかった
少年に道を尋ねたところ、何も言わずに「不行道」と書いて立ち去ったと言われ、
この辺りは昔から不行道と言われています。
義経伝説は正史ではありませんが、この義経が通ったかもしれない
という歴史を想像しながら見てみると、とても神秘的でおもしろいです!
是非、一度義経伝説の清河羽黒神社、一度ご参拝ください。
普代神社巡りシリーズ10はこちらから!
清河羽黒神社・籐九郎様
住所 普代村第16地割天拝坂61