鵜鳥神楽巡行in野田村

撮影日 2017/02/19
撮影場所 中健(野田村)
コメント 国の重要無形民俗文化財「鵜鳥神楽」北廻り巡行の様子です。

 

1年交代で岩手沿岸市町村を南廻り・北廻りと回る巡行スタイルの「鵜鳥神楽

平成29年の巡行は北廻り。

普代村の隣、野田村で行われた鵜鳥神楽巡行の様子をご紹介します。

今回の神楽宿(神楽を舞う場所)は野田村の中心商店街にある中健(なかけん)です。

初めての神楽宿なので、見に来ていた観客の中には

初めて鵜鳥神楽を見るという方もいらっしゃいました。

普通は人間が神社にお参りに行って神様に会いに行きますが、

鵜鳥神楽巡行は権現様が神様の化身になって訪れるという意味あいを持ち、

神楽衆も神の使いとして篤く迎え入れられます。

神楽のスタートは座揃えから。この座揃えは、奉仕者たちが太鼓や歌で

祭場を清め、神々がやってくる道を開くという意味があります。

神楽の演目は、その日によって変わりますが、この日は

座揃えも含め、全部で7演目を披露しました。

清祓い

清祓いは伊弉諾尊(イザナギノミコト)を演じています。

この演目で伊弉諾尊が持っている幣束は桃の枝です。

桃は神聖で邪霊を払う力が強いものとされています。

 

岩長姫(イワナガヒメ)

女面で冠をかぶり、振袖姿で舞います。

 

日本武尊(ヤマトタケルノミコト)

面をつけずに、日本武尊の登場です。

後半では八岐大蛇(ヤマタノオロチ)が登場します。

この大蛇は岩長姫が、大蛇の霊に乗りうつったと言われています。

大蛇は観客席まで行って、子どもを連れ去り大暴れ!

しかし、大蛇は日本武尊に首を討ち取られ、その討ち取った首を片手に舞います。

 

松迎(まつむかえ)

千秋(せんしゅう)と万歳(ばんぜい)の兄弟による2人舞。

この舞は新しい年を祝い、松迎というめでたい演目名から

1〜3月の巡行ではかかさず舞う演目です。

 

山の神

山の神は鵜鳥神楽で最も重要とされる演目で、山の神が降りてきて

厄難を祓う祈祷の舞です。赤い形相のお面が迫力があり、動きの激しい舞です。

山の神が登場すると観客からは拍手や歓声が湧き、人気の舞だということがわかります。

恵比寿舞

 

恵比寿舞は釣竿を上手に操って鯛を釣り上げる舞です。

鯛は観客に持ってもらい、観客も参加できる楽しい演目です。

釣り上げた鯛を取り押さえてとどめの一撃を加えるまでの様子など、

鯛の細かい動きを表現するために様々な技巧が使われています。

 

鵜鳥神楽の演目は53演目ほどあります。

舞台と客席に境はなく、観客も参加するので自然と宿は一体感に包まれます。

この日初めて鵜鳥神楽を見たという野田村在住の男性に話をきくと

「初めて神楽をみたけど、こんなに楽しいものだと思わなかった。

今度は鵜鳥神社の例大祭に行って、神楽をもう一度みてみたい」と神楽に魅了された様子。

こうやって、1回1回の巡行を重ね、人々を魅了したことが

古くから広い地域で篤い信仰を受けているのだと巡行を通して感じました。

鵜鳥神楽の巡行情報はふだいFANFacebookで発信しています!

是非一度、その迫力と感動を体験してみてくださいね!

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